睡眠

高血圧で不眠の原因となる脳の力不足を解消する方法

     

    高血圧でお薬を飲みながら、不眠でも悩まれている方はいらっしゃいませんか。
    一般に若い時より、年を重ねると不眠になりやすいです。

    それは脳の力が落ちてくるからです。
    脳の力が落ちるということは記憶が悪くなるとか、忘れやすいだけではなく、眠れなくなる症状も出てきます。

    高血圧のお薬を飲み続けているうちに不眠になっていく方は、必要以上に血圧が下がっている場合があります。

    脳に栄養や酸素が行き渡りにくくなっているからです。
    それも脳の力を落とすことになります。

    同じ温度でも寒く感じる方と厚く感じる方がいらっしゃるように、基準値という同じ値に合わせてお薬で血圧を下げた時も、それがちょうどよい方と、そうでない方がいらっしゃるのも当然です。

    年を重ねることに加えて、脳の力が落ちてくると不眠になりやすくなります。
    日中、ぼーっとしていたり、やるきが出なかったり、忘れやすかったり、記憶が悪くなったり気になりませんか。

    このように脳の力が落ちている方は、筋肉が衰えている時と同じように、脳を鍛えることが大事です。
    脳を鍛えて睡眠力を高める方法をお伝えいたします。

    血圧は下がり過ぎても脳の力が落ちる

    血圧が下がり過ぎて、脳に栄養や酸素が充分行かないと、脳の力も落ちても不眠になることがあります。
    不眠にもいろんなタイプがあります。

    1. 寝つきが悪いタイプ(入眠障害)
    2. 寝つきは良いがすぐ目が覚めてしまってそのまま、朝まで眠れないタイプ(中途覚醒)
    3. 朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)
    4. 熟睡した気がしない(熟眠障害)

    不眠になると脳の力も衰えてしまいます。
    なぜなら、寝ている間に、脳も修復したり、育てられるからです。

    この時、不眠のお薬だけで寝たとしても、脳の力は高まってきません。
    なぜなら、脳に良い栄養や酸素がいってないから、脳を修復したり、育てることができないからです。

    高血圧で不眠の方脳を刺激しよう

    筋力もだんだん落ちてきますが、それを防ぐために筋肉を鍛えます。
    筋肉を鍛える時は、運動という刺激によって一度筋肉が壊れます。

    そして栄養を摂って休養して、そこが修復されて、筋肉が強化されていきます。
    同じように脳に力をつけて、不眠を予防するためには、まずは脳を刺激して働きを良くすることが大事です。

    健康番組を見たら試して考える

    年を重ねていくと、多くの方は外出が少なくなりがちです。
    その代わりに、家でテレビを見る時間が多くなってきます。

    テレビを見る時は、ぼーっと見ているだけですと受け身になってしまいます。
    そのうちうとうとしてしまい、せっかく蓄積してきた睡眠物質をそこで使い果たすことになります。

    朝起きるとだんだん睡眠物質が蓄積されて夜寝ることができます。
    貯金のようにたまってきますが、昼寝すぎると、その睡眠物質という貯金をおろしてしまうことになります。

    必要な時に使えなくなってしまうのです。
    では、テレビを見ながらどうしたらよいかということですが、自分の意見を持ちながら見るということです。

    情報番組もすべて正しいとは限りません。
    現に健康の情報も、テレビでブームとなることもあるでしょう。

    実験してやってみるということは良いことです。
    そこでその結果自分はこう思うという考える習慣をつけることが脳の刺激になります。

    また、囲碁や将棋など趣味の番組もたくさんあります。
    それを積極的に活用して脳を刺激しましょう。

    血圧を計ったら感想も書く

    書くことが少なくなりました。
    パソコンやメールですぐに連絡をとることができます。

    そして携帯電話で、思ったときに個人に連絡が行きます。
    手紙を書くことが少なくなりました。

    そして、資料や紙に印刷することも多くなり、メモを取ることも少なくなりました。
    書くことによって指を動かすことが脳への良い刺激になっていたのです。

    血圧を測って数値を書き込む時に、一言メモする癖をつけましょう。
    今日は、少しイライラすることがあって、血圧が上がってしまった。

    日記を付けることは、書くだけではなく考えるのでとても良いです。
    その他、書道やペン習字など書くお稽古事もお勧めです。

    血圧が下がるメニューを考えお料理をする

    お料理をすることは指先を使います。
    そして、献立を考えることが脳の良い刺激となります。

    血圧が下がる為にはどのような食材がよいだろうか。
    今、残っているものを有効に使うにはどうしたらよいだろうか。

    健康番組では、このような献立が良いと言われていたが実際どうだろう。
    と、血圧や体重などと照らし合わせて考えても良いでしょう。

    男性の方にも、簡単な料理にチャレンジすることをお勧めします。

    年を重ねながら高血圧と不眠のお薬を飲む方が増える訳

    夜中に目が覚める中途覚醒や、朝早くから目が覚めてしまう早朝覚醒は20~30代より60代の方が2倍も多いと言われています。

    若いころはあんなに眠れたのに、年を重ねるうちにすぐに目が覚めるようになってきたという方も多いことでしょう。

    筋肉が衰えていくように、脳の力も衰えていきます。
    よって、脳から分泌されるいろんなホルモンの働きも悪くなっていきます。

    睡眠に関しては、お休みホルモンと言われるメラトニンの分泌も低下していきます。
    そのことも、熟睡できなくな入大きな原因となります。

    そのメラトニンの働きを良くするためには、食べ物も大事です。
    お休みホルモンのメラトニンも食べ物から作られるからです。

    タンパク質不足に気を付けよう

    メラトニンの原料はトリプトファンというタンパク質です。
    現代人は、タンパク質が不足しています。

    ホルモンだけではなく、血管や血液など、からだを作るものになるタンパク質を補うことは大事です。

    戦後、昭和20年代より、タンパク質を摂る量が減っています。
    それは、太り過ぎや生活習慣病を改善するためにカロリー控えめが重要視され、良質の脂肪やタンパク質が不足してしまったことも大きな原因です。

    朝から昔の方はタンパク質を摂っていました。
    焼き魚、納豆、卵かけごはんや卵焼きなど、朝から摂るようにしましょう。

    最後に

    不眠の時は脳の力が落ちていることが考えられます。
    血圧のお薬を飲んでいる方は、血圧を下げることによって、脳へ栄養や酸素を運ぶ力も落ちてしまうので、不眠にもなることがあります。

    脳の力を高める為には、脳を刺激して活性化させます。
    何かを学んだり、日記をつけて書いたり、お料理などで日々脳を刺激しましょう。

    講演の時、アンケートなど書いてもらう時に、
    「久しぶりに書いた。」「書くのは面倒くさい。」

    このような声を聴くことも多いです。
    便利な世の中になりましたので、知らないうちに脳への刺激が少なくなっています。

    積極的に脳を刺激しましょう。
    そして、お休み物質に関わるホルモンは、食べ物からできています。

    これを強化しないと、脳の力は高まってきません。
    現代人はタンパク質が不足しています。

    献立に「肉類、魚類、豆類」を加える工夫をしましょう。
    脳への刺激&食べ物、筋肉をつけるように脳を鍛えましょう。

    高血圧のお薬を飲んでいて不眠になっている方にお勧めします。

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    コメント

    1. カナサシジュンコ より:

      眠剤はどうしてもやめられなくなやんでます。
      20年以上飲み続けてます。
      何度もやめようと試みましたがあまりのつらさに元に戻ってしまいました。

      今はよく寝られて翌日すっきり起きられますから、あきらめて飲んでます。

      1. hisae より:

        眠れないことはつらいですね。
        眠れない時は、頸椎もずれていたり、歪んでいることが多いです。
        そうすると、頸椎からいろんな神経も出ているので、歪んでいることによって、脳も働きが悪くなってしまいます。
        睡眠剤は、その歪みを直してくれるわけではないので、根本からの改善にならず飲み続けてしまうということが生じてしまいます。
        その方の歪んでいるところによって、原因は違うのですが、まずは手首回しとか、足首回しとか、気持ちよく回してみましょう。
        首から遠いですが、関係はあります。

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