体幹を鍛えることが流行っています。
確かに、手足だけ鍛えても、バランスを取るには、体幹がしっかりしていることが大事です。
体幹とは、簡単に言うと胴体のことです。
体幹の構成要素には、胸、背中、腰回り、お尻など含まれます。
これらを鍛えることは大事ですが、単に体幹が強いだけでは、心まで強くなるとは限らないのです。
よって、西洋トレーニングはメンタルトレーニングを別に行います。
心が強くなる為には、安心の状態が必要です。
どういう状態が安心の繋がるかというと、自由自在に変化することが出来るということもその一つです。
私たちは何か困難なことに出会うと、立ち止まいがちです。
思い悩むと、そこにじっとして、動けなくなってしまいます。
それは不安な状態です。
同じように、体幹を鍛えて、筋肉がムキムキしても、例えば戦うとしても、力が強いだけでは常に勝つことはできません。
もっと力が強う人が出てきてしまうと、立ち向かえないからです。
ですが、日本の相撲が面白かったのも、小さい人が大きい人を制することが出来たからです。
それは、体当たりの力任せの相撲ではなく、体幹を使って変化できる。
その為には、ぶれない軸がある事が大事です。
身体が、前後左右に動いても、軸がぶれないと、自由に変化ができます。
それが無意識でできるようになると、心にも安心感が生まれます。
そして、不動の心に導かれます。
メンタルが強くなる為には、体幹だけを鍛えるのではなく、自由に動けるぶれない軸を作ることが大事です。
そうするとメンタルトレーニングをしなくても、精神面が安定します。
単に体幹を強くするのではなく、メンタルも同時に鍛えられるのが本来の武道です。