せっかく運動指導を受けているのに、結局お薬を飲むことになってしまったという方はいらっしゃいませんか。
また、運動をしている時は血圧は下がっているが、やめるとまた上がってしまうという方もいらっしゃることでしょう。
実は、健診数値を改善する為には、健康増進の為の運動(有酸素運動、筋トレ、ストレッチ)と全く同じようにやっても、なかなか良い効果が出ないことがあります。
なぜなら、健診数値に表れるということは、からだが何らかのバランスを崩してしまっているからです。
そして、お薬を飲んでいる方は、内臓に負担もかかり、筋肉にも影響してきます。
よって、取り組む姿勢を少し変えて行う事が必要です。
それでは、運動をするにあたり、どんなことに気を付けて行うとよいのか、お伝え致します。
今の状態を知り目的を明確にする
健診数値が上がっている原因は人それぞれです。
からだの健康状態を知る
どんな状態で血圧が上がっているのでしょうか。
- 運動不足で食欲もあり太ってしまっている
- 疲れやすく体力が落ちて新陳代謝も悪くなっている
- イライラしやすくリラックスが必要
など、その状態は人によって様々です。
上の方々が同じ運動をしたら、どうなるでしょう。
中には調子がよくなり、血圧も下がるかもしれませんが、中には同じ運動で効果が出ないという方も出てしまうことでしょう。
高血圧がどのような状態で進んでいるかを考えた上で、運動をする必要があります。
今後改善に向けてすること
現在の血圧の状態から、どのように改善していきたいですか。
- まだお薬は飲んでいなくて、このまま運動や食事でより良い状態にしていきたい
- もうすでにお薬を飲んでいてこれ以上増えないように、できたら改善してお薬を減らしてもらえるようにしていきたい
まだお薬を飲んでない方
運動をしながら朝晩家庭で血圧を測ることをお勧めします。
運動の他の生活習慣にも気を付けましょう。
行っている運動があっていると、数値にも現れてきます。
もし一か月くらい行っても変わらない時は、その運動を変えて試してみましょう。
もうすでにお薬を飲んでいる方
自分に合った効果的な運動を続けていくと、血圧の数値も下がってくることでしょう。
その時も、やはり、他の生活習慣を気を付けることも大切です。
そうすると、自然治癒力が高まってきます。
その状態に合わせてお薬も減らしてもらえることでしょう。
もし変わらない時は、適度な運動をする、ではなく自分の体質や状態から、どんな運動を、どういうことに気を付けて行うとよいか、詳しく聞いてみることをお勧めします。
漠然とした「適度な運動をしましょう。」では、健診数値を改善するまでに至らないかもしれません。
中には、自分の体調に合った運動ができ、健診数値にすぐ反映される方もいらっしゃることでしょう。
またはお薬が効きすぎて、めまいや耳鳴りなど様々な症状が起こることもあるかもしれません。
その時は、慌てることはありません。
からだが正常になってきたことにより、お薬という薬物が効きすぎてしまっているのです。
その時は、お薬を休むか的確な処置をするようにと、お薬の説明書には書いてあります。
お医者さんから素早い処方の変更などあることでしょう。
からだが変わってきた時に出る症状が、悪いというわけではないのです。
詳しくはこちらを参照:血圧が高い時に症状をどう捉えるかが重要な分岐点になる
がむしゃらにやればよいというわけではない
目標を明確にして、行動を開始しても、その結果も人それぞれです。
初めから結果が出る方、出にくい方もいらっしゃることでしょう。
中には思わしい効果が出なければ、もっとハードにするとよいと思っている方がいらっしゃいます。
その方は、1万歩以上歩かなければ効果が出ない、とがむしゃらになっていませんか。
せっかく新陳代謝を良くしたいと思っても、やり過ぎは、逆効果です。
真の改善のためには、からだの声を聴くことが大切です。
詳しくはこちらを参照:五感を使って歩く
疲れやすく体力が落ちている人が、頑張って歩いてもますます疲れるばかりです。
ゆっくりとした座って行う運動の方がその方には、効果が出るかもしれません。
詳しくはこちらを参照:高血圧でも危険なくすぐ取り組める3つの方法
みんなと一緒でなくてよいですので、自分の体力や今の状態にあったものから始めましょう。
そうすると、とても楽な運動だけでも健診数値が変わってくる場合もあります。
からだを緩めリラックスする
からだを緩め、リラックスすることから始めるとよいでしょう。
なぜなら、血圧が高めだということが、ストレスになっていることが多いからです。
「困った、何とかしなければ」という思いが緊張に繋がっているかもしれません。
その緊張によって、血流が悪くなっていたり、血管の弾力性にも影響します。
ストレッチをするときは、呼吸は止めないで、流れるリズムで行いましょう。
引っ張るようなストレッチではなく、気持ちよく緩んでいく感覚が大事です。
心身一如と言われるように、こころとからだがホカホカほぐれてきます。
なかなか良い結果が出ない時も、一度ストレッチで心もからだもリセットして考えてみましょう。
目的が達成するように工夫する
あの人に良かったから、自分もすぐ効果が出るというわけにはいかないかもしれません。
それぞれの体質や現在の身体の状態があるからです。
的確な指導者を捜すという手もあるかもしれません。
それでも頼ることなく、自分の考え方、取り組み方を吟味することは大事です。
考えることなく、ただストレッチ、筋トレをするのは時間がもったいないです。
テレビを見ながら、雑誌を読みながらではなく、からだの声を聴きながら行う事が大事です。
少しの違いに大事なヒントがある場合が多いのですから。
マニュアル通りに行うだけではなく、自分で感じて工夫することが大切です。
諦めることなく工夫して続けていけば、必ず効果が表れることでしょう。
ですが、運動をしている時は良いけれども、戻ってしまうという方もいらっしゃいます。
そのような方は、運動だけ頑張って、食事はおろそかになっている場合が多いです。
食事にも気をつけましょう。
検診数値という結果で確認する
高血圧は数値によって基準値が決められています。
その数値と照らし合わせながら、行っていることがより良い方向へ向かっている確認しましょう。
お薬を飲んでない方は、その運動やストレッチで新陳代謝がよくなり、症状が緩和されてくると、自然治癒力が高まり結果として血圧の数値にも現れてきやすいです。
お薬で血圧の数値を下げている方も、お薬だけに頼らなくてもよくなる真の改善を目指していることでしょう。
たくさんお薬を飲みながら、運動をするということが続くと内臓への疲れや活性酸素による細胞の老化も心配です。
ですが自然治癒力が高まって、血圧の数値まで改善してくるとお医者さんはお薬を減らしてくれることでしょう。
お薬は必要なこともありますが、薬物ですので、必要なければ飲まないことに越したことはないからです。
有難いことに、指導していただいていることが自分に合っているかは、この数値で確認できます。
まとめ
私は、現在は全国で健康の講演をしておりますが、始めは薬剤師の仕事と運動指導をしていました。
運動によって数値にも効果出ると、お医者さんはお薬を減らしてくれます。
お薬を減らしてもらえるということは、自然治癒力が高まりお薬だけに頼らなくても良くなったのです。
中から治す力が高まってきたということです。
もし漠然と言われたことだけをして、下がらない時があったとしてもお医者さんや薬のせいにしないことが大事です。
その指導が自分の体質や症状には、合っていなかったのかもしれません。
からだはそれぞれ体質や症状や考え方などによっても様々だからです。
中には、短期間で効果が出る方もいらっしゃいます。
そのレベルを上げていくことが指導者の役目でしょう。
まだお薬を飲んでない方は本来の治す力が高まり、お薬を飲まなくても良いからだ創りを、そしてお薬を飲んでいる方も、改善しお薬を減らしてもらえるようにという目的に向かって諦めず取り組みましょう。
そして運動に加えて、食事の改善も一緒に行うことが大事です。
質の良い血液、血管などは食べ物からできているからです。
ですから、運動をして新陳代謝を良くしながら、血液や血管を良い状態にする為に、何を食べるか材料が重要ですし、どう食べるかということにも気を付ける必要があります。
運動している時は良いがやめると戻ってしまう方は食事がおろそかになっていることが多いです。
運動からスタートしても他の生活習慣にも目を向けましょう。
そのように自分でも工夫することは、健康面だけではなく、生活全体への工夫と繋がります。
充実した人生へのステップアップとなることも楽しみに行いましょう。
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