メタボ

健康経営の取り組みはメタボ対策から!意識が大事な場所とは

     

    健康経営という言葉は、いきなり最近できた言葉だと思っていませんか。
    実は、健康経営という言葉は、1980年代に米国の経営心理学者ロバート・ローゼン氏によって提唱されました。

    「健康な従業員こそが収益性の高い会社を作る」というヘルシーカンパニーの思想をその当時にすでに発表しています。
    それから30年以上も経ちましたが、日本も国も政策の一環として健康経営を打ち出し、そして従業員の健康にもっと投資をすることが大事ではないかと言われてきています。

    ですが、投資となるといろいろ準備が必要ですね。
    また、それに使うお金も会社の中で考えなければなりません。

    形からしっかり整えなければと思っているうちに、日々は過ぎてしまいます。
    また健康経営というと範囲が広くてどこから手をつけたらよいか、経営者も悩んでしまうことでしょう。

    慌てることはありません。
    メタボ対策である部分を意識することで、健康経営に効果的に作用する場所があります。

    それではその場所についてお伝えいたします。

    お腹と精神状態の関係

    腹が据わっているという言葉をきいたことがあるでしょう。
    腹が据わってどっしりと落ち着いた姿勢の時は、頭がクリアで、的確な判断や直観力がさえます。

    逆にイライラしやすかったり、緊張したりして血圧が高かったり、ストレスが溜まってパニックになっていたり、そのような時は決まって、肩に力が入り、お腹の力が抜けています。

    メタボの方は、お腹が太っていますが、腹が据わっているのとは違い、内臓脂肪がたまってしまっています。
    お腹にも力が入っていないので腹筋も弱り、きちんと座ることも難しくなってしまいます。

    お腹の力が抜けたような姿勢でいては、腰痛などにもなりやすいだけではなく、的確な判断や直観力にも影響してしまいます。、

    従業員の方が、ミスを少なく効率よく仕事をするためには、お腹が引き締まり、お腹に力が入った姿が大事なのです。
    武道をする人は、よく丹田という言葉を耳にすることでしょう。

    無意識で身体を使えるようになる為に大事な場所だからです。

     脳と腸の関係

    脳と腸はとても関係があります。
    腸で作られるホルモンは脳でも作られるからです。

    従業員がイキイキと元気に働く為には、脳からやる気の出るセロトニンや幸せホルモンのメラトニンがしっかり分泌される必要があります。

    メタボである時は、血液が汚れていることが多く、その時は腸も汚れ、悪玉菌が増えてしまいます。

    腸での善玉菌を増やさないと、脳の幸せホルモンは有効に働くことができません。
    よって、腸の働きが悪いと脳の働きも悪くなります。

    腸と脳は場所が離れていて、関係ないようですが、実は大いに関係があるのです。
    腸の働きが良くなり、それに連動して、従業員の方の脳が幸せ物質のホルモンで満たされてお仕事をすれば、お仕事にも良い影響が表れてきます。

    その為には、メタボ対策をして、腸を綺麗にして、お腹をスッキリさせることが大事です。

     身体の新陳代謝と心の新陳代謝

    メタボ(メタボリックシンドローム)とは、代謝異常症候群と言って、新陳代謝が悪くなることが大きな原因であると考えられています。

    身体の新陳代謝が悪くなるということは、心にも影響してきます。
    心の新陳代謝が悪くなってしまうのです。

    例えば、仕事でちょっとした失敗をしてしまったとしましょう。
    心の新陳代謝がよいと、反省をした後、新しい気持ちで解決策に取り組むことができます。

    ですが、心の新陳代謝が悪いとその場でとどまってしまって、クヨクヨ同じことを考え続けたり、誰かのせいにしたり、自分を責めたり、そういうことも心の病に繋がってしまいます。

    従業員それぞれが、毎日新しい気持ちで輝いてお仕事ができることが健康経営に繋がっていきます。
    その為に、まずは身体の新陳代謝を良くしましょう。

    そうすると心の新陳代謝もよくなっていきます。
    心身一如なのですから。

    心身一如はこちらを参考に:正常な血圧を「心身一如」から作る方法

    最後に

    武道や日本文化の動作では丹田を重要視します。
    お腹の丹田のあたりを意識することで精神的に安定し判断力もついてくるからです。

    自然と腹が座った姿勢となります。
    昔の武士の写真を見るとそのような姿勢です。

    いざという時のために、無意識のうちにお腹には力が入っています。
    日本文化を受け継いだ職人の方々もお腹に力を入れて仕事をしています。

    日本文化の姿勢は自然とお腹に力を入れた形となり、日常生活の中で培われた姿勢なのです。
    それを見習い、メタボであったとしても、お腹に力を入れ仕事をしながら健康になることは十分可能です。

    私達のDNAにはそのような丹田を意識した身体の使い方が組み込まれています。
    武道や習い事が上達するためにお腹を意識することは重要です。

    同じように仕事をするときもお腹を意識することによって、直観力や判断力も高まります。
    私は武道の身体の使い方を、高校生の運動部の方にお伝えしたり、メタボ対策の教室でお伝えしています。

    それらの身体の使い方は、ピアノを弾く時や、字を書くときなどにも有効です。
    そしてお腹を意識した姿勢は、メタボ対策にもなります。

    特別なことをしなくても、仕事をしながらお腹を意識してみましょう。

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