メタボ健診でヘモグロビンA1cが高めだった方はいらっしゃいませんか。
これは糖尿病かどうかを調べる検査です。
糖尿病と言えば、怖い合併症が気になりますね。
数値が少し高めでも、糖尿病にならないように、進まないようにする為にもこの健診項目があります。
空腹時血糖も糖尿病を調べる検査ですが、ヘモグロビンA1cとの違いは何でしょうか。
そして、ヘモグロビンA1C-が高めの時はどうしたらよいか、その方法をお伝えいたします。
糖尿病が増えている
厚生労働省は、「2014年患者調査の概況」で、次のように発表しています。
糖尿病患者数は、前回調査(2011年)から46万6000人増えて、過去最多の316万6000人になった。
日本だけでなく、世界でも増えています。
そしてこの糖尿病には怖い合併症があります。
それらは酷くなると、目が見えなくなる網膜症、透析になる腎症、足が壊疽してしまうような神経障害。
どれを取っても、命を縮めるほどの大きな障害となってしまいます。
血糖値を上げるシステムがあったので人類が生き延びてきた
血糖値が高いという言葉から悪いようなイメージがありますが、実は人類が生き延びてきたのは、この血糖値を上げるというシステムが身体に備わっていたからです。
大昔、狩りをして生きていた時代は、獲物を摂らないと餓死して死んでしまいます。
そこで、獲物を摂るために集中している時は、血糖値を上げて頑張って獲物を捕らえることができたのです。
そのような時は、血糖値だけではなく、血圧も上がっています。
ですがいつまでも上がっているのではなく、獲物を食べたあとリラックスして休んでいる時はこれらは下がるのです。
大昔は、食べ物にありつけなくて餓死してしまうかもしれないという時代もありました。
ですが、今は豊かになり過ぎて、血糖値が上がり過ぎたことによる病気が増えてしまいました。
メタボ健診で行われる血糖検査
メタボ健診では決闘の検査に2つあります。
空腹時血糖とヘモグロビンA1Cです。
血糖が上がるメカニズム
食後一時間後くらいに血糖値が上昇してきます。
食べた物は消化、吸収されいったん血管の中でブドウ糖という栄養素に変えられます。
ですから、食べると誰でも一度は血管の中にブドウ糖という栄養素を送るのです。
血管の中にブドウ糖が増えていきます。
そうすると、膵臓からインシュリンが出てきます。
そして、それを必要な脳や肝臓や筋肉などに運ばれるので、血管の中のブドウ糖は減ります。
よって、血糖値が下がります。
空腹時血糖を測る意味
ですが空腹時でも、血糖値が下がらない人がいます。
いつも食べ過ぎとか、早食いでいると、膵臓からいつもいつもインシュリンを出さなければならず、膵臓が疲れてしまいます。
そうすると、血管の中の血糖値が高い状態の高血糖になってしまい、血管が傷ついたり、動脈硬化の原因になってしまいます。
空腹時でも血糖値が高い時は、このようなことが考えられるので、空腹時血糖を測ります。
ですが、この数値が目安にならない時があります。
健診の時だけ、絶食する方がいるからです。
そうすると食べてないので、空腹寺家等は上がりませんがそれでは、健診の意味がなくなってしまいます。
ヘモグロビンA1cを測る意味
そこでもっと正確に判断できるものということで、ヘモグロビンA1Cが用いられるようになりました。
血液の成分の中にはヘモグロビンがあり、そこにブドウ糖がくっついて全身を巡ります。
よって、一日ぐらいら食べなくてもその値は変わらないのです。
過去、1カ月から3か月くらいの血糖値を反映しています。
空腹時血糖とヘモグロビンA1Cの両方検査しても良いし、片方だけを検査するところもあります。
保健指導者対象者の選定に用いられる数値は、空腹時血糖 100mg/dl 以上 又は b HbA1cの場合 5.6(NGSP値)% 以上 又は薬剤治療を受けている場合、となっています。
保健指導対象者とは、血糖値が高めなので、指導を受けて糖尿病にならないよう気を付ける必要のある人を言います。
指導を受けることによって、糖尿病にならない可能性のある方です。
そのことを有り難く受け止めて、指導を受けたり、健康教室に参加することが大事です。
ヘモグロビンA1cを下げる方法
特別なことではなく、次のようなことで下げることができます。
無理せずにやってみましょう。
- よく噛む
- 野菜など食物繊維をたっぷりとる
- ウィーキングなど軽い運動をする
- ゆっくりと筋力トレーニングをする
- 睡眠を十分とる
- ストレスをためない
最後に
メタボ健診では、数値が高めの方を条件で分けて、保健指導などを行います。
私はその指導に15年くらい携わってきました。
保健指導などの通知が来て、積極的に健康教室に参加して、健康になる方はたくさんいらっしゃいます。
生活習慣病ですから、生活習慣を変えるとよくなる方がほとんどなのです。
今までと同じ生活ではなく、何か一つずつ変えてみるだけで変わってきます。
お仕事と一緒ですね。
なにかうまく進まない時は、一つずつ変えてみることがその原因解決に繋がります。
血糖が高めの方もそうです。
糖尿病教室で、生活習慣の指導を受けた参加者の多くの方のヘモグロビンA1cが下がります。
ある自治体さんでは、2か月くらいでヘモグロビンA1cかLDLコレステロール、または両方、参加者のすべての方に結果が出ました。
人々の治癒力に感動する日々です。
日常生活の中でできる武道の身体の使い方や、漢方医学の考え方を取り入れて、楽しく行ってもらいます。
特別なものを食べてもらうのでもなく、頑張って歩くのでもなく、頑張って筋トレをするわけでもなく、無理をせず、楽しく歩いたり、筋トレは機械を使わずゆっくり行います。
そうすると数値だけでなく、心の状態も調います。
ヘモグロビンA1cを目安に、それが改善するとともに、人間としても高まっていくことは素晴らしいと思います。
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