関節痛

膝が痛くて階段を下れない時に気を付けたい大事なこと

     

    階段を下りる時に辛いという方はいらっしゃいませんか。
    上がることはできるけれども、下るときに膝が痛い、というように。

    家の中はバリアフリーにすることができます。
    ですが、外に出かけると、階段は避けることのできない場所となりますね。

    買い物に行ったり旅行に行ったり、外に出かけると、必ずと言っていいほど階段を使わなければならない機会が出てきます。

    よって、階段を下るときに膝が痛いからと思っていると、出掛けることがおっくうになってしまいます。
    旅行でいろんな土地の博物館を見ることが趣味だったのに行けなくなってしまった。

    デパートに行くのが楽しみだったのに、行く途中のバスでの乗り降りの階段が辛い。
    外出によって生きがいの時間も得ていたのに、と元気もなくなってしまう可能性があります。

    特に、階段を上がるときより、下るときの方がつらいという方が多いです。
    上がるときは大丈夫だけれども、下るときに膝痛が生じてしまうのです。

    その時に気を付けたい大事なことをお伝えします。

    バリアフリーにすれば解決できるという訳ではない

    人間はなんでも楽な方を選びがちです。
    階段を上がったり下ったりが膝に影響するなら、階段を少なくしよう。

    家でも、段差が危ないからバリアフリーにしよう。
    と変えたから、即解決できるという訳ではありません。

    どうしても、バリアフリーにする必要のあるご家庭もあります。
    ですが、単に段差があってつまずいたり、ケガをするからと言って、楽だからといって変えたらどうなるでしょう。

    小さな段差ではありますが、日常生活の中では良い運動になっていたのです。
    その段差によって、使っていた筋肉があったのです。

    毎日の日常生活の中で、少しずつ運動する機会が減っていくことになります。
    膝の周りの筋肉も衰えていくということになりかねません。

    それだけではありません。
    脳への刺激も少なくなっていく、ということも問題です。

    危なそうだ、どうしたら上手く身体を使えるだろうか。
    と考えながら生活することが脳への良い刺激にもなっていたからです。

    外で転んでしまったり、階段を下れない時は、まずは家の中の段差で練習することが大事です。
    外に出ると、とっさに動かなければならないこと、予期せぬことが生じます。

    その時に動けるように、家の中で、ゆっくり、慌てずに練習することが大事なのです。

    練習に研究を加える

    ここで膝痛改善の練習、というと、膝を曲げて伸ばしたり、繰り返して行うということを思い浮かべる方が、多いと思います。
    そうすると、何回行ったとか、数に意識が行きがちです。

    問題は数をたくさんするということではありません。
    正しいやり方ができているかです。

    よって、練習も大事ですが、「研究する」ということを忘れてはなりません。
    そして、それは自分が一番できる分野なのです。

    あなたはテレビや雑誌などで言われていることを、そのまま自分にも当てはまると思って同じように数だけ繰り返そうとしてないでしょうか。

    一般的なマニュアルを、自分はどうであるか、研究しながら行う事が脳の働きも良くします
    研究心を忘れないようにしましょう。

    階段を上がるときは良いけれども下るときが大変な時

    普通に考えてみると、上がる時ができるならば、それをビデオでしたら逆回しにして、その動きをすればできそうなものです。

    ですが行はできるが帰りができない。
    「行はよいよい、帰りはこわい。」

    となっている人が多いかもしれません。
    後ろ向きだと下りれる、という方は、前向きだとできないと諦めずに、後ろ向きは運動と思って行いましょう。

    ですが、いつまでも後ろ向きだけで、階段を下がるのではなく、前向きで下がれるように研究しましょう。
    上がるときが大丈夫であれば、下がるときもできるはずです。

    足を着く方向や、筋肉の使い方が偏ってしまっている場合があります。
    偏ったところの筋肉だけが使われている可能性があるのです。

    • 膝とつま先が同じ方向を向いているか
    • 下りる時に、つま先の方に体重が乗りすぎていないか、踵に体重が乗っているか
    • 背中が丸くなっていないか

    この3点を確認してゆっくり行ってみましょう。
    痛い場合はそのやり方がどこか間違っているので、その時は無理に行わないことが大事です。

    そして、自分の場合はどうだろう、と研究しながらカラダの声を聴きながら行う事が脳の活性化にも繋がります。

    最後に

    私は、歩き方の指導の時に、後ろ向きでしか階段を下れない方に、階段でのナンバ歩きをお伝えします。
    そうすると、階段を下れなかった方が、「うそみたい。」と楽しそうに下りていかれます。

    膝を痛めている方の多くは、階段を下るときに、着地の足に体重がドンと乗りがちです。
    そうすると、体重の重さで膝に負担がかかってしまいます。

    ナンバ歩きは、体幹を使いますので、片方の足に体重の多くがかかるということはなくなります。
    よって、階段を下りる時の膝への負担も減り、膝痛が楽になるのです。

    最近の歩き方の指導は、どちらかというと、つま先で蹴ってとか、特定のところに体重が乗り過ぎているようです。

    あなたはどうでしょうか。
    練習に加えて、自分を研究してみましょう。

     

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    コメント

    1. セルマ中村 より:

      とても参考になりました。
      ナンバ歩きというのは初めて聞きましたが、
      手足が同時に出ると言われて
      小学校の行進の時にたまにそんな子がいたのを
      思い出しました。
      体に問いかける、なんでもそうですが
      決めつけずにひとこと問いかけたり、
      自分に質問する事で解決のスイッチが作動しますね!体のこと、楽しみにしています。

      1. hisae より:

        コメントをありがとうございます。
        小学校の行進の時、ナンバ歩きになっている子供さんは
        細胞の中に、大昔そのような歩き方をしていた記憶があって
        それが、緊張して頭で考えられなくなったときに出てきたのでしょうね。
        身体の声を聴くだけでなくて、決めつけずに自分に問いかける!
        私も楽しみに取り組んでみたいと思います♪

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