健診数値

血圧の数値を基準にして日々の生活習慣を改善する方法

     

    血圧を測って高血圧だった時に、血管に負担がかかって、いつか脳卒中や心筋梗塞になったらどうしよう!
    と考える方も多いと思います。

    中には、病院ではじめて高血圧と診断された時、落ち込んでしまったり、数値を見て不安になって余計、具合の悪くなってしまった方もいらっしゃるかもれません。
    ですが、将来の心配される状態にならないように、診断されてもその時からはじめたら、大きなトラブルを防ぐことは十分に可能です。

    そのように健診結果の診断を、より良い未来のために解釈しましょう。
    測ったその時点では多くの方には、脳卒中や心筋梗塞のトラブルが起きてないのですから。

    高血圧と言われたら、基準値と比較してみましょう。
    基準値は、時々改正されます。

    よって、目安としてとらえ、定期的に測りながら、自分の血圧を確認することが大事です。

    健康診断と検診

    それぞれ目的が違います。

    健康診断とは

    健康診断は定期的に行って、自分の健康状態を知って、生活習慣病を予防したり、何か病気を見落していないか調べる為に行われます。

    特定健康診査(特定健診)における血圧の基準値

    特定健診は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目して病気を予防することを目的に、医療保険に加入している40~70歳のすべての方を対象に行われています。

    「現時点では健康と考えられる人の95%が含まれる範囲」が基準値となっています。
    収縮期(最大)血圧 130mmHg未満 拡張期(最小)血圧 85mmHg未満

    参考:基準値とはー全国健康保険協会

    検診とは

    検診は、特定の病気の早期発見、早期治療のために行われます。

    日本高血圧学会による高血圧の基準値

    血圧の数値を見て基準値を目安に自己点検!が未来を守る

    参考:高血圧治療ガイドライン2014ー日本高血圧学会

    至血圧は理想的な血圧という意味です。(1997年に米国の合同委員会が設定した数値です。 )
    正常血圧は 130/85mmHg未満
    高値高血圧は高血圧予備軍と捉えられています。

    また、診療室で測定した血圧が140/90mmHg以上 家庭で測定した血圧が135/85mmHg以上を高血圧としています。
    Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度高血圧が一般に言う高血圧です。

    現在はこのように定められていますが、1990年代はじめは、高血圧は160/95mmHg以上が高血圧と言われていました。
    これからも、変わる可能性もあることでしょう。

    ですから、その時の数値だけに一喜一憂するのではなく、生活習慣など振り返り、なぜ高くなっているのか考えることが大切です。

    気付かせて頂いたことに感謝する

    血圧が高い時は、暴飲暴食をしていたり、睡眠不足だったり、様々な原因で身体は血圧を上げざるを得なくなっています。
    無理をして頑張ってくれているのです。

    その状態を健診の数値で知ることができて良かったのです。
    オーバーワークして、突然のトラブルになる前に気付くことができたのですから。

    ですが、多くの方は数値の高いことだけを意識しがちです。
    お薬で下げている時も、生活習慣に気を付けなければいけないのに、数値が下がったことだけで安心してしまう人が多いです。

    生活習慣に気を付けなければと思いながら、何年もたってしまい、そしてある日突然トラブルがおこって手遅れになってしまったということのないように、生活習慣を見直しましょう。

     7つの生活習慣を見直す

    血圧を上げている原因は、日常生活の中にたくさんあります。
    次の7つで思い当ることはありますか。

    1. 運動―運動するとすぐ息切れする 自動車で移動が多い 運動は特にしていない
    2. 食事ー塩分の摂り過ぎ、食べ過ぎ、甘いものが好き 野菜は好きではない
    3. お酒ー飲みすぎてしまう 毎日飲んでいる
    4. 喫煙―たばこがやめられない(タバコ1本で20mmHg上がる人もいる)
    5. 睡眠ー睡眠不足 朝がつらい
    6. ストレスーストレス解消が上手くできない イライラしやすい いつも緊張している
    7. 体重ー太り過ぎている

    会社員のAさんの場合

    課長のAさんは、責任感が強く、会社で起こったトラブルは自分が処理しようと思うタイプでした。
    営業の仕事であった為、夜付き合いで飲みに行く日が続きました。

    体重は増える一方でした。
    お酒を飲みながらたばこもやめられませんでした。

    毎晩飲みに行っては、しめは醤油ラーメンを食べていました。
    寒い冬の季節、夜遅くなり寝不足だった日の朝、突然具合が悪くなってしまいました。

    Aさんの場合の気になる7つ

    1. 運動不足(営業の時も運動だと思って、かっこよく歩く)
    2. しめの醤油ラーメンは塩分、糖質が多い。(しめのラーメンは控える、日中食べるとしたら醤油ラーメンより、タンメンの方が塩分が少ない)
    3. お酒を飲む時はおつまみにも気を付ける。(野菜をたくさん、糖質控えめなど)
    4. たばこは血管を収縮して血圧が上がってしまう。(会社で宣言してみんなを見方に取り組む)
    5. 寝不足は食塩感受性が強くなる。(6時間以上は睡眠をとる)
    6. ストレスを発散することを取り入れる。(カラオケ、散歩、温泉など)
    7. 体重を毎日計ってみる

    原因となることがいくつか重なってしまうと血管のトラブルが起きる可能性も高くなってしまいます。
    ですが、一つずつを見ると、絶対不可能ということではなく、取り組めそうなことがあると思います。

    最後に

    数値を測ることによって、高血圧だった時は、7つの生活習慣を確認してみましょう。
    将来、脳卒中や心筋梗塞など大きな血管トラブルになってはと心配する前に、日々を見直すことが予防になります。

    いつからでも遅すぎるということはありません。
    数値を見た時、「今」が大事です。

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