年を重ねながら、膝痛などで膝が弱くなってきた時に、多くの方はサポーターで保護しようとするのではないでしょうか。
サポーターは、膝が安定しなかったり不安のある時には、固定することによって安心して歩く手助けとなります。
また、保温効果も期待できますので、血液循環が悪い時など、温めて血流を良くするという働きもあります。
よって、年を重ねながら、だんだん膝が弱ってきたなあという方には、救世主のように感じることでしょう。
ですが、サポーターを付けることで、「良かったー」と甘んじてしまっている方が多いです。
気が付くと下着の感覚で毎日つけていて、それを取れば前と症状はあまり変わらない。
そのような方もいらっしゃることでしょう。
初めはサポーターの力を借りながら、だんだんサポーターがなくてもよくなるよう目指すことが本当のサポーターの使い方ではないでしょうか。
そのようなことを意識しなければ、安易にお薬を飲むのと同じようにになりかねません。
例えば血圧のお薬でも、初めはずっと飲むつもりではなくても、気が付いたらそれに頼ってしまっていた。
慢性病になってしまっていた、というように。
知らないうちに、サポーターをしないと不安で歩けなくなっていた。
そうならないようにしたいものです。
その為には、サポーターを付けていても、それだけに頼らず、自分でも動かすことが大事です。
簡単にできることをお伝えいたします。
どうも膝が冷えるのでサポーターをする場合
膝が冷えるということは、血液循環も悪くなります。
血液循環が悪くなると、栄養や酸素を効率よく運ぶことが難しくなります。
そして、毒素老廃物を回収する力も弱くなり、膝の働きが落ちていくことが考えられます。
よく古傷が痛むということを聞いたことがあると思います。
その時、保温の効果を期待してサポーターをすることがあります。
その時は、きつすぎないものを使いましょう。
冷える部分をさする
膝が冷えるなあ、と思ったときに、膝をさすったことはありますか。
サポーターに頼って、自分でさすったことがないという方も多いことでしょう。
両手で膝を挟んで、膝の前、外側、内側、後ろ側とさすってみましょう。
どのあたりが特に冷えますか?
右の膝と左の膝は同じでしょうか?
働きの悪い方が、筋肉が凝ってないでしょうか?
さすってみるだけでもいろんなことがわかります。
あなたのさすり方をチェック!
膝をさするとき、あなたは手だけでさすろうとしていませんか?
それは全身を使わないで部分でさすろうとするので、肩が凝ったり疲れるやり方です。
もしかしたら日常生活もそのように身体を使う癖がないでしょうか。
普段から部分に力がはいりがち、というように。
そうすると、単に膝の血流が悪いというのではなく、全身を使っていないから流れが悪い可能性があります。
その場合、今は膝に症状が出ていますが、そのような身体の使い方をしていると、膝だけではなく他のところにも影響が出てしまう可能性があります。
さするとき腰から動かす
実は、さする時は手に力を入れなくてよいのです。
いいえ、入れない方がよいのです。
膝を立てて、両手で膝をおさえたら、腰から前後に動かせば、手に力を入れなくても自然と膝をさすることができます。
そして、腰の運動も兼ねることになるので、腰からポカポカしてきます。
膝が温まり、全身の血行も良くなるのです。
もしサポーターを付けているだけで、こういうことをしなければ、全身の血流を良くすることなく、膝の部分を覆っていることになります。
中には、サポーターの中にいろいろ埋め込まれていて、働きを良くするものもあることでしょう。
それでも、自分が腰からゆっくり動かしながら血流を良くすることは、行っておくことに越したことはありません。
膝が不安定で固定されると歩きやすい場合
- 膝がぐらぐら不安定
- 膝が歪んでいる
- 膝が捻じれている
- 筋肉のバランスが悪い
その時にサポーターで楽になった時、どうして楽になったかわかればしめたものです。
そうすれば、外しても大丈夫、楽に歩けるということになります。
ですが多くの場合、なんとなくつけているとよいみたい。
そのような感じ方ではないでしょうか。
もしいろいろ工夫されていて、つけると楽になるサポーターに出会ったら、つけたときとつけてない時とどこが違うがじっくり観察してみましょう。
そこからあなたの問題点を見つけることが、本当の解決策に繋がるからです。
最後に
痛いということはいろんなヒントを与えてくれるので、膝が痛い方にいろんな質問をします。
多くの方は、痛いのが悪いと思って、悲観的になっています。
ですが、痛い時にはそれぞれちゃんと理由があって、時には内臓の方から影響を及ぼしていることもあります。
サポーターは、一時的に動きやすくしてくれますし、今はいろいろ研究が進んでいます。
優れたサポーターを使う時も、自分で動かして中から治す力を高めたり、本来の痛い理由を探っていくことは忘れてはなりません。
まだまだよくなるヒントがその症状に隠されているのですから。