膝に違和感があった時にすぐ病院や治療院に直行しませんか?
自分の生活習慣を振り返るということを一瞬でもしたでしょうか。
膝は、坐る、立つ、前進する、後退する、ねじるなど、日常生活の中の様々な動きを主ります。
四足動物に比べると二足動物の人間は、明らかに膝への負担は大きくなることとなります。
- 朝起き上がる
- そしてトイレに入る
- 2階から1階に下りる
- 掃除する
など四六時中膝を使っています。
ですが、昔はもっと酷使していました。
よく、背中に大きな籠を背負って、米を担いでいたり、山を下りたりしている昔の写真を見ます。
それにもかかわらず、昔の人は、現代人より、膝は丈夫でした。
重いものを背負いながら、正しい使い方で、それが筋トレになっていたのでしょう。
膝に違和感があった時、日常の動作では、どのようなことを参考にして、意識してみたらよいかお伝えします。
昔の人が膝が丈夫だったのは
生活に違いがあります
正座がよかった
お茶やお花や書道など、習い事は正座から始まることが多いです。
武道にしても、初めは正座で礼をします。
そして、坐り方にこだわっています。
それぞれ、礼法があるのです。
がさがさとした動作ではありません。
理に叶った坐り方は美しく、そして結構、筋肉を使うのです。
そして正座の時は下腹の丹田が充実します。
中心に力が集まってきます。
それが椅子になると、無造作に座りがちです。
足を開いて座ってしまうこともあります。
油断するとその方が楽なので、崩れたような姿勢になってしまいます。
食事をするときの姿勢は、昔の方が正座で美しかったです。
今は、肘をついて食べていたり、足を組んで腰が歪んだ状態で食べていたり、さまざまな変な格好で座って食べている人が多いです。
そのことが、身体に歪みを生じさせ、違和感となっている場合もあります。
ですが膝に違和感が生じてきた方は、無理をして正座をしましょうと言っているのではありません。
正座ができなければ椅子の座り方や姿勢から意識してみるとよいのです。
- 座るとき、スクワット運動のように、真直ぐ腰を下ろす
- 膝をそろえる
- ドスンと椅子にお尻を落とさないよう腹筋にも力をいれる
和式トイレが良かった
和式トイレは最大のスクワット運動でした。
一日何回か、トイレに行くたびに良い運動となっていたのです。
そして、ちょっとくらい膝が痛くても、加減を見ながら、しゃがんでいました。
どうしたら痛くならないか、無意識に工夫しながらしゃがんでいたのです。
洋式トイレになり始めたときは、洋式トイレは敬遠されていました。
そして、公衆トイレでは和式トイレに列ができていたものです。
それが、最近は、洋式トイレでなければ入れないという人が増えてきました。
洋式トイレの方に列ができています。
洋式トイレに慣れてしまい、しゃがむのが面倒になってしまったのです。
そして、本当にしゃがめなくなってしまった方も増えています。
このように、深く坐るということが非常に少なくなりました。
そして、運動部はうさぎ跳びをしなくなりました。
ここでも深く坐る機会がなくなってしまったのです。
重いものを持っていると歩幅は大きくならない
昔の人は荷物を背負って歩いていたり、水を井戸から運んだりと、重いものを持ったり背負ったりしながら歩くことが現代人より多かったと思われます。
その時、歩幅は大きくはなりません。
腰が前進した分の歩幅で、足が自然と出ることになります。
足を出すのではなく、足が自然に出ている歩幅です。
これが真直ぐに体重が載るので、膝にはよかったのだと思います。
負荷はかかっていたが、ひざを痛めず、骨密度も上がっていく身体の使い方に自然となっていたのです。
もし、ウォーキングを長くしているうちに違和感が出てきた方は、歩き方に気を付けることも大事です。
結構、ウォーキングを頑張って膝を痛めてしまったという方が多いです。
歩幅だけ無理やり大きくするのは良くありません。
そのような注意も必要です。
最後に
居合では、一番初めに坐り方も念入りに学びます。
いかに心もからだもぶれないで、坐れるか大事なのです。
平常心で坐りながら、いざとなったら動いていなければなりません。
ゆっくり坐るときは、膝にも負担がかかります。
ですが、その坐る動作で、膝を痛める人はほとんどいません。
ゆっくりぶれないように坐ったり、立ったり何回もすることによって、足腰が丈夫になっていくのです。
70代、80代の方々もたくさんお稽古をしています。
膝に違和感のある方は、お稽古のつもりでどうしたら痛くないのか、考えながら動かすことも大事です。
よく「こうすると痛いんです!」と主張される方がいらっしゃいます。
その前に自分で、どうすると痛くないかゆっくり静かに動かして感じてみましょう。
礼法では、坐る、立つ、などに細かい注意があります。
その動きを、正しく長年行っている方に膝の悪い方は少ないです。
相手に礼を尽くす動作は、知らないうちに自分の膝にも礼を尽くす結果となっているのかもしれません。
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