「やせたら、膝痛がよくなると言われているのだけれどもなかなかできなくて」
と悩んでいる方はいらっしゃいませんか。
また、同じ膝が痛いという症状でも、お医者さんから違う意見を伝えられて、どうしたらよいか困っているという人も多いことでしょう。
例えば、膝が痛くて整形の先生に骨粗しょう症気味ですね、と言われ骨粗しょう症のお薬を出されて飲んでいたら、からだ中に湿疹ができてしまった。
皮膚科の先生は、そのお薬はやめたほうがよいと言われ、少しやめていたら、皮膚の状態がよくなってきた。
そうしたら、整形の先生は、また骨粗しょう症のお薬を飲んだ方がよいと出された。
皮膚科の先生と整形外科の先生の意見が違うのでどうしたらよいだろうか?
このように、同じ症状に対して、全く反対の解答で困っているという方は意外と多いのです。
またある人は、膝に水が溜まっているので、整形に行ったら、ヒヤルロン酸の注射はできるだけしない方がよい。
痛み止めの薬もできるだけ飲まない方がよい。
そう言われたが、特別何をしたらよいという指導がないので、この痛みを我慢しているだけでよいのか悩んでいる。
というように、膝の調子が悪くて、改善策がわからず、不安に思っている方がたくさんいらっしゃいます。
そのまま、ほおっておくと、膝がもっと悪くなって、杖をつかなければ歩けなくなってしまったり、将来、介護される原因ともなりかねません。
その膝は本当は誰が治してくれるのでしょうか。
一緒に考えてみましょう。
膝に水が溜まりやすい人の姿勢
身体の中は、ゆく川の流れのように、血液や体液などが流れています。
普通の健康な人は、膝に水が溜まることはありません。
川でしたら、水がスムーズに流れている状態です。
ですが、川も一部が氾濫してしまったり、通常の流れができなくなることもあります。
自然災害などによって、思いもよらないことが起こってしまうことがあります。
膝に水が溜まるときも、そのようにスムーズな流れをせき止める何かが起こってしまったことが考えられます。
偏った姿勢で長時間座っていることはありませんか?
昔に比べて、多くの方は座っている時間が増えています。
- パソコンをする
- テレビを見る
- ゲームをする
- ゆっくりお茶の時間を過ごす
同じ方の足ばかり組んでいたり、同じ方にばかり足を崩していたりすると、流れの悪い方ができてしまいます。
時々足の組み方を変えたりして、座っている姿勢を変えてみましょう。
運動不足の人が多い
座っている時間が長いということは、運動不足の人が多いということになります。
畳で生活していた時代と違って、椅子の生活では、立ったり座ったりも昔ほど負荷がかかりません。
バリアフリーの床では、足を上げなくても歩けるようになっています。
これも運動不足を招いてしまいます。
また、階段や高いところ低いところの差があることによって、脳のトレーニングにもなったのに、ケガをしないよう、便利なものを開発することが、かえって機能低下を招いてしまいました。
何気ない日常生活の運動量も減ってきているのです。
世の中が豊かになった分、座っている時間も増えています。
誰かに頼るだけでは解決策は見つからない
膝が痛い、膝に水が溜まったとなると、多くの人は、良い病院はないだろうか。
早く治してくれる先生はいないだろうか。
と一生懸命探すことでしょう。
その前に、自分の日常生活を振り返るということなしに。
痛みどめで痛みを押さえておきましょう。
これは、痛みを抑えている間に、自分の治癒力で治すということです。
水が溜まっているので水を取りましょう。
どうして水が溜まっているのか、理由を聞いてみたでしょうか。
自分の生活の中で、なぜそのようなことになってるのでしょう。
突然のけがでなければ、日常生活に何が癖はないでしょうか。
あなたの中に解決策が隠れています。
もっと、自分で治すつもりで、自分に積極的になりましょう。
自分がよくしようと思って、痛みや水が溜まっていることに向き合わない限り、解決策は表れてこないのです。
最後に
健診数値の見方・考え方など、生活習慣病予防の講演会の後に、多い質問の1つに膝痛があります。
メタボ気味で、体重を減らすとよいと言われているのはわかっているけれども、、、
「膝痛がぜんぜんよくならない。」
「ヒヤルロン酸の注射を打っているけれども、痛みは変わらない。」
「水を抜くのがとても痛いので、手術をして痛みがなくなるのであれば、手術をしようかと思っている。」
これは膝痛予防の講演会での質問ではありません。
高血圧・糖尿病・脂質異常症が気になる人で、膝痛でも困っている人が実に多いのです。
そして多くの方は、生活習慣病と膝痛を別ものと考えて、内科と整形外科に通っています。
ですが、これらの症状を合わせて持っている人が多いということは大きな関連があるからです。
体重を減らすと治る、とお医者さんに言われた人も多いでしょう。
逆に膝痛を良くするように取り組んでいたら、体重が減っていたという人もいます。
どちらからでもアプローチは可能です。
まずはじめに大事なことは、誰かにすぐ頼るのではなく、自分で治そうとする気持ちです。
膝痛の解決方法を本当に知っている、忘れてはならない人はあなたです。
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