高血圧

高血圧の薬「みんなが飲んでいるから」は本当に大丈夫か?

     

    赤信号みんなで渡れば怖くない!という言葉を聞いたことがある人も多いことでしょう。
    赤信号は、本当は渡ってはいけないのに、集団でみんなが一緒だと大丈夫という安心感でしょうか。

    ですが、そこに大きなトラックが直進してきてしまったら、みんなで事故に合うことになります。
    その事故までを防げるという安心ではないのです。

    個人では自己責任になるけれども、集団ではその責任も分散されるのかもしれません。
    ですが、本当に事故に合ってしまっては残念な話です。

    「その時はその時だ!」
    この言葉も良く聞きますね。

    ですが、よけられる可能性があることが事前に予測されているなら、それを選んだことに越したことはありません。
    同じように高血圧のお薬も、「みんなが飲んでいるから」という言葉をよく耳にします。

    「みんなが飲んでいるから」は、本当に自分を守ることになるのでしょうか。
    一緒に考えてみましょう。

    「私もこの血圧のお薬を飲んでいるから」と言われても

    よく、「私もこのお薬を飲んでいますよ。」
    「もう10年以上飲んでいますが、大丈夫です。」

    と他人に言っている方の話を聞いたことがあります。
    そうすると、結構安心して、「そうですか。それでは私も飲んでみます。」

    と簡単に同じ血圧の薬を飲まれる方がいらっしゃいます。
    そんなに気軽に飲むのですか?

    と耳を疑いたくなることがあります。
    その他人の方とあなたの体質は同じでしょうか。

    胃腸が丈夫で食べることが好きなのか、そんなに胃は丈夫ではないか。
    熱がりか、寒がりか。

    物事を楽天的に考えるか、クヨクヨ考えがちか。
    など、体質や症状も別の他人が大丈夫と言っているのです。

    あなたの場合はそのお薬で良いでしょうか。

    高血圧のお薬は大丈夫と言い聞かせているように聞こえます

    お薬だけに頼っている方のお話を聞くと、周りがそうだからとご自身に言い聞かせているようにも感じます。

    やはりどこかに副作用などの不安があるかのように伝わってきます。

    「このお陰で今はピンピン良くなって、もう飲まなくても良いからだになりました。」
    というのが大丈夫というような意味のようにも思います。

    大丈夫の意味

    辞典にはこのように大丈夫の意味が載っています。

    1.  あぶなげがなく安心できるさま。強くてしっかりしているさま。「地震にも―なようにできている」「食べても―ですか」「病人はもう―だ」

    1.  まちがいがなくて確かなさま。「時間は―ですか」「―だ、今度はうまくいくよ」

    参考:大丈夫の意味 goo国語辞典

    大丈夫と勧めてくれた方はどうでしょう

    大丈夫と勧めて下さった方は本当に元気そうでしょうか。
    その方は、大丈夫と言われたが、どうもそんなに健康的に見えない場合もありますね。

    その方は、10年以上も飲んでいるということは、残念ながら中から治ってお薬がいらなくなる改善には至っていないのです。

    もしかしてら、一種類ではなく、2種類とかお薬が増えていっているかもしれません。

    その方は、運動とか、食事とか生活習慣に積極的に取り組んでいる様子はありますか。
    など、観察してみましょう。

    それで納得して、この方の言っている通りにしてみようと思ったら飲んでみるのも良いでしょう。
    人生、なんでもそうですね。

    相手の方は、その方にとっては良いと思って提案して下さっています。
    そこでそれを全く疑うこともなく、取り入れてしまって後からそうではなかったと思うということも人生の中にはあります。

    血圧のお薬だけに頼り過ぎた!と思っても

    自分の場合はどうであるのだろうと思うこともなく、他人の言葉だけでそうしてしまった。
    お薬だけに頼って、生活習慣は何も振り返っていなかった。

    間違いであったかもしれない、と気づいてからでも遅くはありません。
    気付いたということは素晴らしいことなのです。

    まだまだ、修復の可能性は十分にあります。

    周りがみんな最近こうなんです

    「みんな飲んでいるから別に気にしないで血圧のお薬を飲んで下げていれば大丈夫」と言われていた方が最近こうおっしゃいます。

    「最近周りがみんな急に亡くなるんです。」
    「年を取っていきますから、しょうがないですね。」

    ですが、お話を伺うと、50代、60代というまだまだ年のせいと言えない方々のようです。
    いろいろ理由はつけられます。

    「年を取っていきますから。」それで納得のいく方はそれでよいでしょう。
    ですが、あれっと!と疑問に思ったときは、、、

    全く、忙しさのせいにして、薬だけに頼っていたなあ。
    そういえば、なんか最近動きが思わしくないなあ、などと感じたら。

    先ほどお伝えしたように、いつから始めても遅すぎることはないのです。
    「生活習慣も振り返ってみよう」と思った立ったその日が吉日です。

    最後に

    人の心理は複雑です。
    一人では不安に思うことも、集団で思うと安心になってしまうのです。

    血圧のお薬を一度飲んでみて、結果が思っていたのと違う時、なにか心の底で腑に落ちないことがある時、お薬に頼り過ぎていたと気付いた時、遅すぎることはありません。

    軌道修正することが充分可能です。
    その時がその方にとって、行動を開始する時なのです。

    お薬を飲みながらでも、生活習慣を見直して入ましょう。
    青信号を、安心して歩きたいものです。

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