高血圧などの生活習慣病は野生の動物にはいないと言われています。
太り過ぎの野生のライオンなんて見たことがないですね。
百獣の王と言われ、大型肉食獣で人間など到底一人で武器なしに戦えないと思える猛獣でありますが、太り過ぎということもなく美しい体形をしています。
そしてムキムキの筋肉ではないのですが、別にトレーニングをしているわけではないのに、ものすごい瞬発力を持っています。
なぜ野生の動物には太り過ぎとか、生活習慣病がないのでしょうか。
高血圧の人などもどんどん増えている人間にとってお手本になるようなことをしているのかもしれません。
一緒に考えてみましょう。
心と身体は一体であるという「心身一如」
心身一如という言葉を聞いたことがあると思います。
心の状態が良いと、からだの状態も良いということなのです。
百獣の王であるライオンはテレビなどで見るには、どっしりと穏やかそうです。
食べたければいくらでも獲物を摂って食べることができそうですが、美味しそうな獲物がいても食べ続けるというようなことはしません。
そして必要に応じて、チームプレイにより、ライオンより大きな動物をも倒していきます。
欲にかられ必要以上に食べるということがないのです。
野生の動物は高血圧等などの生活習慣病や、血液ドロドロなどの動脈硬化にならないということは、血液がさらさら血流も良い状態ということが考えられます。
それに対して、血液がドロドロ、流れが悪くなりがちな人間は、心身一如の考えから行くと、どこか身体に出てしまうような、滞ってしまうような心の状態があるのかもしれません。
心が、清く、透明であれば、血液も清く、透明になることでしょう。
そうすれば、血圧も正常血圧となるに違いありません。
感謝と不平不満
感謝の気持ちでいっぱいの時は、自然と身体の底から良い血液循環が生じています。
この感謝の気持ちが持続している生活を送っていれば、からだの状態も良いことでしょう。
この感謝はどこからやってくるのでしょうか。
感謝の念が湧いてくるというように、感謝は頂き物なのです。
頂きものではありますが、感謝の量には限度がありません。
沢山の感謝の気持ちで過ごすことも可能です。
朝、太陽が昇っているのを見て、感謝の気持ちでいっぱいになり、朝食の美味しい野菜たちを頂けることに感謝して、今日も電車がスムーズに動いていることに有り難さを感じ、仕事があることに感謝して、と自然に起こっていたら、心の状態は身体に反映します。
実は、毎日毎日、無事に生きていること自体が感謝に満ち溢れた生活なのです。
心静かで清らかで、その時は、血液も静かに清らかに流れていることでしょう。
ですが、朝から満員電車でイライラ怒っていては、どうでしょう。
不平不満だらけで、愚痴ばかり言っていたらどうなるでしょう。
アドレナリンが過剰に放出されてしまい、心臓がドキドキ、血圧が上がったり、血糖値が上がったりということにもなりかねません。
ですがわかっているけれども、心が安定した状態で暮らすのは結構難しいのです。
そんな時、気分転換に、次のようなこと始めてみてはいかがでしょうか。
好きなことを学んでみましょう
不平不満が募り、血圧も高く、感謝の気持ちが湧かない時は、何か自分が好きなこと、やってみたかったことを学んでみるのも良いでしょう。
例えば、週一回好きな書道を学んでみる。
そのような時間がないというならば月一回でもよいでしょう。
習い事にお金を書ける余裕がないという不平不満が出てしまったら、今は工夫をすれば、ネットを使って、図書館から本を借りてと無料で学ぶことができます。
通勤時間が長くてというならば、その通勤時間を利用して、周りに迷惑にならないようにイアホンで聞いたり、少し早くいって、仕事の前、３０分自分の時間を過ごして仕事に向かうことも良いでしょう。
好きなことをしているとワクワク楽しくなります。
血流も良くなることでしょう。
「今日も少しの時間だけれどもできてよかったなあ。ありがとう。」
教えてもらっている先生に感謝する。
些細な時間が作れたことに感謝する。
それを健康づくりで行ってみても良いでしょう。
笑うということがストレス解消になるのなら、素敵な自分の笑顔を研究する。
若い時は痩せていてかっこよかったと言われていたんだから、また素敵な自分を作る為に、姿勢を良くすることを学んでみよう！
そうしたら、食事にうるさいと思っていた奥さんもそうやって、昔のかっこよい自分創りをサポートしてくれて有り難い、と思えてくるに違いありません。
最後に
野生の動物は本能にのっとって、余計な我や欲もなく、日々生きる為に食べたり、動いたりしています。
ですから、生活習慣病がありません。
ですが、人間にはどうしても欲や我があって、不平不満や、いろんな感情が生じてしまいます。
また必要以上に食べてしまったり、楽な方楽な方を選んでしまう。
そのような時、「心身一如」という言葉を思い出してみましょう。
心が清らかに澄んでくると、血液も清らかに澄んでくることでしょう。
有り難い気持ちが湧いてくるとき、心地よい血液の流れが生じてくるように思います。
当たり前で有難いことが、身の回りにたくさんありますよ。
また何か学びながら、上達していくことでも、その楽しみが血流を良くしくれることでしょう。
実は高血圧は健康のことだけ考えていなくても、他のことからも改善していけるのです。
宮本武蔵は、一つのことを知るといろんなことに繋がっていくと説いています。
私はスポーツをしながら、成績もアップしたり、仕事の能率を上げながら、健康になる方法もお伝えしています。
野生の動物は生活習慣病にはならないけれども、人間は生活習慣病になってしまう。
ですが人間は生活習慣病を克服しながら、目的を持って、もっともっと高めていけるという力を持っています。
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