高血圧

高血圧は合併症が心配!お薬だけでは逃れられない事実

     

    高血圧はそれ自身より、合併症が心配の方も多いことでしょう。
    高血圧が進行すると、脳や心臓やその他の大事な器官にまで影響してしまうからです。

    そこで、そのような重篤な疾患にならないように、高血圧のお薬が用いられます。
    医学がこんなに進歩してきたのですから、合併症も減るとよいのですが。

    そうもいかないようです。
    特に脳梗塞は増えていると言われています。

    そして、お薬を飲んでいても合併症にはなってしまうようです。
    気になる高血圧の合併症ですが、どのようなものがあるでしょうか。

    脳に生じる合併症(脳卒中は総称)

    脳卒中の最大の危険因子は、高血圧と言われています。
    脳卒中は3つに分けて考えることができます。

    今はこの中でも、脳梗塞が多いということを覚えておくとよいですね。

    脳出血

    脳出血は脳の中で出血が起こります。
    昔は脳出血がとても多く、特に東北地方では多かったのですが、1980年代くらいから激減しています。

    これは、塩分の摂り過ぎに気を付け、タンパク質をしっかり摂るようになったからです。
    タンパク質は不足しすぎると血管壁がもろくなってしまうのです。

    高血圧が長く続くと、知らないうちに脳の血管がもろくなってきます。
    そしてある日突然、脳の血管が破れて脳に出血するということになります。

    脳出血は冬に多く、ふろ上がりの脱衣場やトイレの中など、部屋の暖かい温度から急に寒いところに移動するときに、血圧が急に上がりますので注意が必要です。

    本来は、寒さ、暑さにも耐えられるように、血管は機能していますが、その血管がもろくならないよう、普段から、食べ物で丈夫な血管を作ることは大切です。

    くも膜下出血

    くも膜下出血は脳の表面で、脳を覆っているくも膜と軟膜の間の、くも膜下腔というところで出血が起こります。
    40~50歳台の働き盛りの方を襲う病気です。

    その原因の多くは、脳動脈瘤と言う血管のこぶ(脳の太い動脈のところにできます)が、それが破裂することによります。
    そうすると脳の表面全体に出血が広がってしまいます。

    ひどい吐き気と頭痛が生じます。
    突然倒れ、3分の1ぐらいが死に至る怖い出血です。

    ですが、働き盛りに多く起こりますので、ストレスをためないよう気分転換をしながら、仕事をするということが大切です。

    脳梗塞

    脳梗塞とは、脳の血管が詰まってしまったり、脳の血の巡りが極度に低下し、脳の酸素不足や栄養不足が起こった状態を言います。

    脳梗塞は日本では、脳血管障害の中の3分の2をしめています。
    脳の血管が動脈硬化を起こしている場所に、血栓(血のかたまり)が詰まることで発症します。

    脳出血は激減しているのに、脳梗塞は増えてきています。
    脳梗塞は次の3つに分類されます。

    ラクナ梗塞

    高齢者に多くみられます。
    脳の細い血管が動脈硬化をおこし、血管が詰まって起きる病気です。

    血管のつまっている箇所が小さく、直径15mm以下のものを言います。
    細い血管が詰まっているので、突然大きな症状が表れることは少ないです。

    細かい毛細血管などの血流を良くすることも大事です。
    振ったり、さすったり、振動を与えるような運動も取り入れてみましょう。

    アテローム血栓性脳梗塞

    頸部や脳の比較的太い血管の動脈硬化で血管が詰まってしまったり、血流が悪くなったり、さらにそこにできてしまった血栓が流れて詰まったりして起こります。

    欧米化した生活習慣によって、アテローム硬化(脂肪性物質の付着)が生じ、また高血圧の他、糖尿病、脂質異常症、喫煙などの原因も考えられる。

    油ものの摂り過ぎや、甘いものの摂り過ぎに気をつけましょう。
    欧米化した食事も影響しているということですので、和食を見直すことも大切です。

    心原性脳塞栓症

    心臓に血栓ができ、それが脳に流れてきて詰まった状態を言います。
    代表的なものに、心房細動、急性心筋梗塞、心臓弁膜症などがあります。

    血液をサラサラにするような食生活を心がけたいものです。

    心臓に生じる合併症

    高血圧と心臓で生じる疾患の関連性は、脳卒中より弱いです。

    狭心症

    狭心症は、冠動脈の血流が悪化し、心臓が一時的に酸欠状態となって起こります。
    胸のあたりに圧迫されるような痛みや苦しさを感じたり、人によって、あごやみぞおち、耳のあたりに痛みを感じることもあります。

    運動、食事、心の持ち方、トータルで考えることが大切です。
    過度の喫煙も控えましょう。

    心筋梗塞

    心筋梗塞は、冠動脈の血流がほとんど止まってしまい、酸欠から心筋の一部が壊死(死滅)するほど悪化した状態をいいます。

    左胸のあたりを中心に、非常に強い圧迫感や激しい痛みが起こり、人によっては肩や背中、首などに痛みを感じることもあります。冷や汗や吐き気をともなうことも少なくありません。

    症状は30分以上、ときには数時間に及びます。
    手当てが早いほど治癒する確率も高いです。

    疲労をため過ぎない、暴飲暴食に気を付け、日々の変化に対応できるよう、余裕を持って生活することも大切です。

    心肥大

    高血圧が進むと心臓は頑張って血液を送り出さなければなりません。
    そのため心臓の筋肉がだんだん分厚く肥厚してしまいます。

    普通はこぶし大の心臓が2倍にも大きくなってしまうことがあります。
    そうすると、全身に送り出すポンプの働きが落ちてしまいます。

    高血圧を悪化させないよう、数値で確認しながら、生活習慣を振り返りましょう。

    心不全

    心不全とは、心臓の働きが低下することによっておこる症状です。
    心臓の働きが悪くなると、血流も悪くなり滞ってしまいます。

    この滞りのじょうたいがうっ血です。
    心不全はうっ血性心不全とも言われます。

    心臓の働きが落ちていますので、水分も一度に大量飲むことなく、口に含んで少しずつとるようにしましょう。

    腎臓に生じる合併症

    腎臓では尿が作られますが、糸球体(しきゅうたい)と呼ばれる細い血管の集まった部分の働きが悪くなり、老廃物のろ過ができなくなります。

    尿タンパクが出るようになったりします。
    高血圧は、慢性腎臓病の予後を悪化させる原因の一つです。

    腎臓を大切に、冷たいものの摂り過ぎや、寝不足などにも気をつけましょう。

    高血圧のお薬を飲んでいても脳梗塞になってしまう

    高血圧の合併症が心配で様々なお薬が研究されているにも関わらず、脳梗塞は減らないようです。

    高血圧のお薬にお金をかけ、副作用も心配し、脳梗塞など怖い合併症にならないようにと思っていながら、合併症になる方が減らないのは残念なことです。

    高血圧は本態性高血圧で、原因がわからないのですから、お薬もどれが本当に合っているのかわからない状態で飲まれています。

    高血圧だけで、合併症になるのではありません。
    本人の生活習慣が影響していることも確かです。

    ですが、合併症の危険性も避ける為に、血圧のお薬を飲まれていることでしょう。
    医学は人々の役に立つように進歩していかなければなりません。

    合併症になられた方がどのお薬を飲んでいたか、調べることも良いかも知れません。
    もしかしたら本当に、飲んでいると合併症の少ない薬もあるかもしれません。

    結果から分析していくことも大事だと思います。
    なんといっても、原因のわからない本態生高血圧ですから。

    脳梗塞や重篤な症状になった後の研究は進んでいると思います。
    ですが、重篤な症状になってしまわれた方がどうあられたかも重要です。

    最期に

    時代によって、病気の発症率も変化していきます。
    減る病気もあれば、増えている病気もあります。

    私は東北の魚市場の真ん前で育ちました。
    毎日、市場に行くと、お刺身は安く、炭火での焼き魚を食べていました。

    昔は、こんなにいろんなものが流通していませんでしたので、その土地でとれたものを中心に食べていたように思います。

    今考えると贅沢なお魚三昧の日々でしたが、お肉や野菜はほとんど食べなかったように思います。

    その当時は、脳卒中(脳出血)が多かったです。
    今は、塩分控えめやたんぱく質の不足を補う食生活の変化によって、脳出血は激減しています。

    野菜も当時に比べて、積極的に食べていると思います。
    ですが、現在、脳梗塞は減っていません。

    よってお薬で血圧の値が下がっているからと思っても、安心できません。
    やはり、生活習慣を見直さないと、お薬だけでは合併症から逃れられないのです。

    お薬を飲んでいる方も、お薬を飲みながら食事、運動、休養などにも目を向けましょう。
    そして、専門家の皆さんには、高血圧の合併症にならないという研究を願います。

    学問は、未来がより良くなるように研究されなければなりません。
    今の子供たちが同じように脳梗塞や合併症を心配しなくても良いように。

    そしてもしかしたら、その未来にまた生まれ変わっているかもしれません。
    その時に、健康で元気な方が多い時代であってほしいものです。

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