高血圧

血圧が高い時に症状をどう捉えるかが重要な分岐点となる

     

    高血圧は「サイレントキラー」と言われます。
    特別な自覚症状がほとんどない為、知らないうちに進行していることが多いからです。

    ですが、決定的な自覚症状はなくても、からだの声を聴いていると、いろんな症状に気付くことができます。

    頭痛、頭が重い、耳鳴り、めまい、吐き気、鼻血など様々な症状があります。
    実は、これらの症状が重要だということをご存知でしょうか。

    「高血圧」という病名がつけられないからと言って、それらの症状が高血圧と関係がないとは言えないのです。

    それどころか、それはからだが教えてくれている重要なサインである可能性が高いです。
    その症状をどう捉え向き合うかによって、真の改善に繋がることも充分にあります。

    逆に、捉え方によって、高血圧から合併症になることを予防できないこともあるかもしれません。
    症状の捉え方が進む道への分岐点になることでしょう。

    その考え方をお伝え致します。

    あなたはどちらのタイプですか

    1. 症状さえ無くなればよいと思っている(例、頭痛がしたら痛みどめで抑えるとよい)
    2. 症状がどうして起こっているのか、どうしたらより良くなるのか。お薬だけで抑えるのではなく、自分でもいろいろ考え、行動してみる(例、頭痛がしたら、目が疲れてないか、肩が凝ってないか、寝不足してないかなど考えてみる)

    症状さえなくなれば良いと思っているタイプ

    ジョンソンのCMに「臭いにおいは元から絶たなきゃダメ!」というのがありました。
    ふたをした時は臭いが緩和されても、ふたを開けるとまた臭ってしまうのです。

    同じように、頭痛がした時も、その時だけお薬で抑えてもまた痛くなることでしょう。
    このタイプの方は、結果を早く出したいタイプです。

    早く症状は抑えても、何度も繰り返してしまうということにもなりかねません。
    元から改善できていないからです。

    自分でも考え行動してみるタイプ

    症状に対して、すぐお薬などで抑えていたが、また生じてしまい、症状だけ抑えても胃が持たれたりとか別の症状も出て、からだが元気になっていかないのに疑問を持つ方もいらっしゃることでしょう。

    このタイプの方は、いろいろ調べたり、人の意見も良く聞いて考えることでしょう。
    この時、専門家の意見を聴いておくことも大事です。

    そして自分でも運動や食事など実践してみると、だんだんとどうすればよいかわかってくることでしょう。
    これは、中から治す力が高まり、真の改善に繋がったからです。

    生命エネルギーの乱れたものが症状

    秩序正しく、エネルギーも流れていれば良いのですが、生きている間にいろんな出来事があり、そのバランスが崩れてしまうことがあります。

    気候など環境の変化もあるでしょう。
    ストレスなどが影響してくることもあるでしょう。

    そういった乱れが症状となって表れます。
    小さい症状、大きい症状、様々に表現されます。

    その症状への対処の仕方として、ボールをイメージしてみましょう。
    丸いボールがあって、始めスムーズに動いていたとします。

    ですが何かの原因で、ある部分がボコッと出てしまってボールが動きにくくなってしまいました。
    とりあえずその部分を切り取りました。

    今度は重さのバランスが取れなくてスムーズに動かなくなってしまいました。
    表面だけ調えても、今度は中のバランスが悪くなってしまい、動かなくなってしまったのでしょう。

    高血圧の時も、からだに出ている様々な症状を、高血圧と直接関係のある症状ではないからと言って表面だけ抑えていったとしたら、、、

    それらがいろいろ重なって、大きな合併症を引き起こしてしまうという可能性はまったくない、とはいえないでしょう。

    その症状は薬の副作用からきている場合もある

    血圧は高すぎても症状が出ますが、逆に低すぎても症状が出ることがあります。
    悩んでいる症状は、高血圧のお薬の副作用からきている場合もあるのです。

    めまい

    めまいを起こして、気持ちが動転して血圧が上がってしまうこともあります。
    ですが、めまいは血圧が低すぎることも原因となります。

    血圧が下がって、細胞や器官に十分な栄養や酸素が届かなくなっていることに対して、脳が反応して、めまいという症状が表れることがあります。

    めまいという症状が教えてくれているのです。
    血圧のお薬で、血圧が下がり過ぎてしまった場合もめまいが生じることがあります。

    お薬を飲みながら、運動や食事の改善に取り組んでいると、自然治癒力が高まってきます。
    そうするとお薬という薬物の作用が影響してしまうのです。

    その時は、お医者さんが必要量に減らして下さることでしょう。
    血圧のお薬を飲んでいる方はご家庭で血圧を測って、そのような危険から逃れることが大事です。

    耳鳴り

    高血圧によって耳鳴りが起こることもあります。
    逆に高血圧の時に使われるお薬の副作用で耳鳴りが生じてしまうことがあります。

    高血圧によって頸動脈など、耳の周囲の血管が硬くなり、血液の流れに異常が出てきます。
    そうすると、それが雑音となって耳鳴りとなって聞こえる場合があります。

    その他は、血圧を下げるお薬の副作用からきていることもあります。
    その時は、休薬など適切な処置の指導があることでしょう。

    原因となっている高血圧のお薬はそのまま飲みながら、めまいのお薬を飲むことのないようにしたいものです。

    高血圧の時に生じることの多い症状

    その他、高血圧の時に起こりやすい症状はいろいろあります。
    頭痛、頭が重い、肩こり、動悸、鼻出血、脱力感、、しびれ、胸痛、動悸、呼吸困難、むくみなど様々です。

    また、これらは高血圧だけではなく、他の疾患の時にも現れます。
    よってこれらの症状を真から改善することによって、高血圧以外にも良い影響を及ぼすことでしょう。

    生活習慣から振り返る

    同じ症状でも、その人それぞれによって原因が違います。
    ですが、慌てることはありません。

    なぜなら、突然の外傷や感染などを除いて、その症状の原因はすべて自分の中にあるからです。
    運動や食事や休養、ストレスなど生活習慣からきていることがほとんどです。

    本当は自分が一番解決策を知っているのです。
    ですから、正しい判断ができるように感性を高めておくことも大事です。

    感性はこちらを参考に:感性を高めるウォーキング

    まとめ

    つらい症状は早く治したいものです。
    ですが、その場をしのぐことだけを繰り返していると、真の改善には繋がっていきません。

    それだけでなく、重要なからだのサインを見落とすことにもなりかねません。
    生活習慣を振り返りながら、自分で試すことはお薬などで症状を抑えることに比べると面倒かもしれません。

    よく、大きな目標を達成するには、小さな成功体験の積み重ねが大事だと言われます。
    逆に大きな疾患(脳梗塞や心筋梗塞など)を予防するには、小さな症状の改善が大事なのです。

    すぐ症状を選ぶ道を通ってきた方は、症状に目を向け、からだの声を聴いてみましょう。
    回り道だと思っていたことが、案外、近道であるとに気付くことでしょう。

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